なぜ私は税理士になったのか?

why-i-became-a-tax-accountant プロフィール

私が税理士を目指すことになったのは、結論から言えば「母の勧め」がきっかけでした。


■ 税理士を志した原点は、相続で苦しむ母の姿

私の母は、農家の家に生まれ、紆余曲折を経て祖父の土地を相続しました。しかし、その相続が大きな試練となったのです。

受け継いだ土地は多くあったものの、すぐに現金化できるようなものばかりではありませんでした。価値の低い土地や株にもかかわらず、相続税評価が高く、現金のない状態で多額の税金を支払わなければならないという苦しい状況に陥ったのです。

結果として、母は6年かけて少しずつ相続税を支払い、非常に大変な思いをしていました。私はその姿を高校生の頃から間近で見ていて、ある日、母から「税理士になってくれない?」と言われたことを今でもよく覚えています。


■ 知識の差が、税負担の差になるという現実

当時はまだ税理士という職業についてよく理解していませんでしたが、今になって「相続税の怖さ」「税金の重さ」というものを深く実感しています。

支払えるお金がないのに高額な税金を課される——そんな現実が、多くの人を苦しめているのです。そしてその背景には、「知識の有無によって、税金の負担が大きく変わる」という現実があります。

税金は本来、すべての人に公平に課されるべきものです。しかし、実際には制度の複雑さや情報格差によって、大きな不公平が生まれてしまうこともあるのです。


■ 税理士としての使命:知識で人を守りたい

こうした経験から、私はひとつの使命を持つようになりました。

「知識によって税金で困る人をなくしたい。」

経理や税金の知識は、どうしても難しく感じられがちです。でも、すべてを理解する必要はないのです。大切なのは、全体のフレームワークを掴んで、自分で判断したり調べたりできる力を持つこと。

私は、そうした力を多くの人に持ってもらえるよう、情報発信をしていきたいと考えています。ポイントを押さえ、初学者でも理解できるように伝えることが、私の役割だと思っています。

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