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更新日 2026-07-23 起業時の知識第21回

freee・マネーフォワード・弥生、結局どれ?個人事業主の会計ソフト選び

青色申告で65万円控除を狙うと決めたら、次に必要なのが会計ソフトです。ところが、いざ選ぼうとすると「freee」「マネーフォワード」「弥生」の3つが出てきて、どれも良さそうで決められない。ここで止まってしまう人が本当に多いのです。

先に言ってしまうと、この3つはどれを選んでも、青色申告(複式簿記+e-Tax)はきちんとできます。 大きな失敗にはなりません。だからこそ、選ぶ基準は「機能の有無」ではなく「自分のタイプに合っているか」。この記事では、3つの特徴を比較したうえで、あなたのタイプ別におすすめを示します。

この記事の結論
– freee・マネーフォワード・弥生は3強。どれでも青色申告はできる
簿記が全く分からない/質問形式で進めたい → freee 寄り
簿記を少し知っている/Excelや他ソフトも使う → マネーフォワード 寄り
コストを抑えたい/定番の安心感 → 弥生 寄り
– 迷ったら無料お試し期間で2つ触って、しっくりくる方に決める

大前提:どれも「複式簿記+e-Tax」に対応している

まず安心してください。3つとも、青色申告に必要な複式簿記の帳簿づくりと、65万円控除の要件であるe-Tax(電子申告)に対応しています。銀行口座やクレジットカードを連携して取引を自動で取り込む機能も、いずれも備えています。つまり「このソフトだと青色ができない」という失敗は起きません。

その前提のうえで、操作の考え方や料金に違いがあります。

3ソフト比較

比較項目 freee マネーフォワード クラウド 弥生(やよいの青色申告 オンライン等)
操作の考え方 簿記を知らなくても、質問に答える形で進めやすい 簿記の考え方に沿った作り。会計に馴染みがある人向け 昔からの定番。シンプルで手堅い
簿記の知識 ほぼ不要でも始めやすい 少しあるとスムーズ 少しあると安心
口座・カード連携 対応 対応(連携先が豊富といわれる) 対応
料金の傾向 プランにより中〜 中〜 比較的リーズナブル・キャンペーンあり
こんな人に 簿記アレルギー・とにかく完成させたい 数字に強い・他のクラウドサービスも使う コスト重視・定番の安心感

※料金・プラン内容・連携先は各社で頻繁に更新されます。契約前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。

freee——「簿記が分からない人」の味方

freeeは、簿記の専門用語をできるだけ表に出さず、「これは何の支払いですか?」といった質問に答える感覚で記帳を進められるのが特徴です。借方・貸方を意識せずに帳簿ができていくため、「簿記アレルギー」の人でも完成までたどり着きやすい。とにかく確定申告を終わらせたい初心者に向いています。

マネーフォワード クラウド——「数字に強い人」向け

マネーフォワードは、簿記本来の考え方に比較的忠実な作りで、会計に少し馴染みがある人にはむしろ分かりやすい面があります。家計簿サービスなど他のクラウドとの連携や、口座連携の幅の広さも魅力。Excelや他のツールも使いこなすタイプにフィットしやすいソフトです。

弥生——「定番の安心感とコスト」

弥生は、会計ソフトの老舗で、シンプルで手堅い操作性と、比較的リーズナブルな料金・キャンペーンが魅力です。使っている人が多く、情報も探しやすい。「奇をてらわず、定番を手頃に使いたい」人に向いています。

タイプ別おすすめ早見

  • 簿記なんて全く分からない/専門用語を見たくない → freee
  • 簿記を少し知っている/数字は得意/他のクラウドも使う → マネーフォワード
  • とにかくコストを抑えたい/みんなが使う定番が安心 → 弥生

ただし、これは“寄り”の話。最終的には、自分が続けられるかどうかが一番大事です。

失敗しない選び方:無料期間で「2つ」触る

スペック表をいくら眺めても、操作感は使ってみないと分かりません。おすすめの決め方はシンプルです。

  1. 候補を2つに絞る(上のタイプ別を参考に)
  2. それぞれの無料お試し期間に登録する
  3. 自分の口座を1つ連携して、数日分の取引を実際に記帳してみる
  4. 「これなら続けられそう」と感じた方に決める

会計ソフトは、一度決めたら毎日・毎年つき合う相棒です。“1年間ストレスなく続けられるか”を基準に、実際の操作感で選びましょう。

導入したら最初にやること

ソフトを決めたら、青色申告に向けて初期設定をします。

  • 開業日・屋号などの基本情報を登録する
  • 事業用の口座・クレジットカードを連携する(自動取込みの要)
  • 期首残高・元入金を設定する(開業初年度は特に重要。関連記事へ)
  • 申告方法をe-Tax(電子申告)に設定しておく(65万円控除の要件)

この初期設定さえ済ませれば、あとは日々の取引を取り込んで振り分けるだけ。確定申告のときに慌てずに済みます。

よくある質問(FAQ)

Q. 途中でソフトを乗り換えられる?
乗り換えは可能ですが、期の途中より年度の区切りで移るほうがスムーズです。データ移行の手間もあるので、最初にある程度しっくりくるものを選ぶのが理想です。

Q. 無料の会計ソフトやExcelではダメ?
Excelでも複式簿記は不可能ではありませんが、口座連携による自動化や、e-Tax対応の申告書作成まで考えると、クラウド会計ソフトのほうが圧倒的にラクで、ミスも減ります。65万円控除を狙うなら特におすすめです。

Q. 税理士に頼む場合もソフトは要る?
税理士に依頼する場合でも、多くはクラウド会計ソフトを共有して進めます。税理士が対応しているソフトに合わせると連携がスムーズなので、依頼予定があるなら事前に相談を。

Q. 結局、初心者はどれが無難?
「簿記が不安」なら freee、「コストと定番」なら 弥生、が無難な出発点です。合わなければ翌年に乗り換えれば大丈夫。

まとめ

  • freee・マネーフォワード・弥生はどれでも青色申告できる
  • 選ぶ基準は機能より自分のタイプに合うか
  • 簿記が苦手なら freee、数字に強いなら マネーフォワード、コスト重視なら 弥生
  • 無料期間で2つ触って、続けられる方を選ぶ
  • 導入後は口座連携・期首残高・e-Tax設定を最初に済ませる
この記事のポイント(注記)

  • 各ソフトの料金・プラン・機能・連携先は頻繁に更新されます。契約前に各社公式サイトで最新情報をご確認ください。
  • 本記事は一般的な特徴の比較であり、特定のソフトを保証・推奨するものではありません。
  • 65万円の青色申告特別控除には、複式簿記による記帳とe-Tax(電子申告)等が必要です(租税特別措置法25条の2)。

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👉 事業用の口座って本当に分けなきゃダメ?(連携の前提)
👉 青色申告承認申請書の提出期限はいつ?65万・55万・10万の条件
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