申告書は完成した。あとはe-Taxで送るだけ——のはずが、スマホにマイナンバーカードをかざしても読み取れない。暗証番号を入れたら「ロックされました」。時計は3月14日の夜。65万円控除がかかっているのに、提出できない……。
e-Taxの提出は、準備さえしておけば数分。でも直前に初めて触ると、読み取りや暗証番号で詰まりがちです。この記事で、2つの提出方式の選び方と、当日詰まらないための対処を先回りで押さえておきましょう。
この記事の結論
– e-Taxの提出方式は「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」の2つ
– マイナンバーカードがあるならカード方式が基本。スマホのNFCで読み取れる
– カードがない/読み取れない人向けにID・パスワード方式(税務署で事前発行)がある
– 暗証番号ロック・カード読み取り・有効期限が三大トラブル。数日前に一度ログインを試すのが最大の対策
– どちらの方式でも、e-Taxで送れば65万円控除の電子申告要件を満たす
| マイナンバーカード方式 | ID・パスワード方式 | |
|---|---|---|
| 必要なもの | マイナンバーカード+読み取り機器(スマホ/ICカードリーダー) | 税務署で発行したe-Tax用ID・パスワード |
| 事前手続き | カード取得済みならすぐ | 税務署で本人確認して発行(対面等) |
| 向いている人 | カードを持っていて、スマホで読み取れる人 | カードがない/読み取り機器がない人 |
| 位置づけ | 今後の基本 | マイナンバーカード普及までの当面の措置 |
結論はシンプル。マイナンバーカードを持っているならカード方式が手っ取り早い。カードがない・読み取り機器がないなら、事前に税務署でIDを発行してもらうID・パスワード方式です。ただしID方式は「当面の措置」とされているため、いずれはカード方式への移行が想定されています。
スマホ(NFC対応)で読み取る場合、うまくいかない原因はだいたい決まっています。
暗証番号は2種類あります。混同しないよう確認を。
ロックの解除は、市区町村の窓口で行います(コンビニやオンラインで対応する自治体もあり)。窓口対応だと当日中に間に合わない可能性があるため、思い当たる番号があやふやなら、提出直前ではなく早めに確認しておきましょう。
上記の「読み取りのコツ」を試してもダメなら、ICカードリーダーをPCにつなぐ方法、またはID・パスワード方式への切り替えを検討します。ID方式は税務署での事前発行が要るので、これも直前では間に合いません。
マイナンバーカードの電子証明書は発行から5回目の誕生日まで(カード本体の有効期限とは別)。期限が切れていると署名できません。マイナポータル等で有効期限を事前に確認し、切れていれば市区町村で更新を。
e-Taxでの提出は、青色申告特別控除65万円の要件の一つです(複式簿記+期限内申告+e-Tax)。ここでつまずいて紙提出に切り替えると、控除が55万円に下がり10万円の損。だからこそ、e-Taxのトラブルは「提出が遅れる」だけでなく「控除が減る」という二重のダメージになります。詳しくは65万円控除の条件を参照してください。
提出予定日の数日前に、一度e-Taxにログインしてみる。 これだけで、暗証番号・読み取り・有効期限の問題を事前に発見できます。当日に初めて触るのが最大のリスク。申告データが完成する前でも、ログインテストは先にできます。
Q. マイナンバーカードを持っていない。今から確定申告に間に合う?
カードの発行には時間がかかるため、その年の申告にはID・パスワード方式(税務署で発行)か、紙提出が現実的です。ただし紙だと65万→55万に下がります。翌年に向けてカードを取得しておくのがおすすめです。
Q. スマホがNFC非対応。
ICカードリーダーをPCに接続する方法があります。カードリーダーが用意できないなら、ID・パスワード方式を検討してください。
Q. ID・パスワード方式のIDを忘れた。
税務署で再発行・確認ができます。こちらも窓口対応になり得るので、直前ではなく早めに。
Q. 会計ソフトから直接e-Tax送信できる?
多くの会計ソフトはe-Tax送信に対応しています。ソフト上でマイナンバーカード方式・ID方式を選んで送信でき、受信通知もソフト内で確認できます。
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