確定申告は、2種類の書類を作る作業です
簿記の用語から入ると、たいてい途中で分からなくなります。先に完成品の決算書を見て、それがどう作られるかを知ります。そこから1年の流れに入ります。
コースの全体像を読む(約16分) →0経理は何のためにやるのか
出来上がった帳簿には、渡す先が3つあります。税務署に出す(申告の義務)、銀行に伝える(借りるときに見られる)、自分の経営に使う(毎月の判断材料)。同じ1組の数字を、3者がそれぞれ違う目的で見ます。
1つ目だけが義務です。ただ、そこだけを見て1年に1回まとめて片づけると、いちばん役に立つ3つ目が手に入りません。
1決算書を見てみる
確定申告で最終的に作るのは「青色申告決算書」と「確定申告書」の2枚だけです。1年の記帳はぜんぶ、この2枚の材料集めです。
2仕訳が決算書になるまで
日々の記録(仕訳)が集計されて決算書になります。簿記の用語を覚えるより先に、この流れを1回見ておくと迷いません。
3会計ソフトを用意し、最初の設定をすませる
会計ソフトはどれを選んでも決算書まで作れます。これから選ぶなら、AIとつなげられるクラウド型がおすすめです。事業用の口座とカードを生活用と分けて連携すると、入力の大半が自動になります。
1年目のうちに先回りしておくことが6つあります。青色申告の申請期限、会計ソフトの開始残高、電子で届いた請求書・領収書のデータ保存、家事按分の割合、納税用のお金をよけておくこと、そして書類の置き場所を決めておくことです。
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4会計ソフトに記録する
連携した口座から取引は自動で入るので、毎月やるのは費目が合っているかの確認だけです。自分の手で入れるのは、現金払いなど一部だけです。
5書類を集める
年末から2月にかけて、申告に使う書類が届きます。集めるのは3種類。控除の証明書(年金・生命保険・iDeCoなど)、源泉徴収された記録、そのほかの必要書類(国保の納付額・医療費・ふるさと納税の受領証など)です。
控除は、もうけから引いてもらえる金額のこと。申告書に書いた分だけ税金が減るので、集めそこねた分はそのまま高くなります。届いた順に封筒1つへ入れておくのがコツです。
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6決算整理をする
決算整理は、1年の帳簿に12月31日で線を引いて、今年の分だけにそろえ直す作業です。お金が動いた日と、売上・経費になる日がずれるために必要になります。
引き直すのは4つだけ。年をまたぐ売上、売れ残った在庫、10万円以上の買い物(減価償却)、家や車の事業で使った割合(家事按分)です。
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7決算書と申告書を出す
決算整理まで終わったら、e-Taxで提出します。提出期間は2月16日から3月15日まで。65万円控除はe-Tax提出が条件です。
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8税金を払い、後から来るものに備える
所得税を払って終わりではなく、消費税・住民税・個人事業税が続きます。振替納税にしておくと払い忘れがありません。
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+1年を回せたら
人を雇う、売上1,000万円を超える、法人にする。事業が育つと手続きが増えます。税理士の頼みどきも、だいたいこのあたりです。
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節税・経費
経費になるかならないかと、節税をやる順番を、個人事業から法人まで扱います。