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更新日 2026-09-07 経理と確定申告

確定申告、記帳が終わったら何をする?初めての青色申告を提出・納税まで時系列で

会計ソフトに1年分の取引は入れ終わった。でも、そこから先が霧の中——「決算書って何?」「申告書はどこで作るの?」「e-Taxって別のサイト?」。記帳のゴールと、確定申告のゴールは別なので、記帳が終わった瞬間に手が止まる人はとても多いです。

この記事は、記帳完了から「提出・納税」までの一本道を、会計ソフトのどの画面を触るかまで含めて時系列で示します。全体像(決算整理や控除集めを含む地図)は確定申告の全体マップにあるので、この記事は「記帳の後半戦」のロードマップとして使ってください。

この記事の結論
– 記帳の後は 決算整理 → 青色申告決算書 → 確定申告書 → 提出(e-Tax) → 納税 の順
– 会計ソフトを使えば、決算書と申告書はデータが自動で連動する。手書きで転記し直す必要はない
– ゴールは「提出」ではなく「納税(または還付)まで」。納付書は自動では来ない
– 65万円控除を狙うなら、提出は期限内(3/15)に。いちばん確実なのはe-Tax

全体の流れ:5ステップ

記帳が終わってからやることは、大きく5つです。

Step やること 会計ソフトでの場所(一般的な名称)
1 決算整理(棚卸・減価償却・家事按分・未収未払) 「決算」「固定資産」「家事按分」メニュー
2 青色申告決算書の作成(損益計算書・貸借対照表) 「確定申告」→「決算書」
3 確定申告書の作成(所得・控除・税額) 「確定申告」→「申告書」
4 控除の入力(社会保険料・生命保険・ふるさと納税等) 「控除」入力画面
5 提出(e-Tax)→ 納税 「電子申告」→ 納付手続き

ポイントは、Step2〜4は会計ソフトの中で全部つながっていること。決算書で確定した利益が、そのまま申告書に流れ込みます。別々に作る必要はありません。

Step1:決算整理で「その年の利益」を確定

記帳(日々の仕訳)が終わっても、まだ利益は確定していません。年末時点で必要な調整をします。

  • 棚卸……年末在庫を数えて売上原価を確定(仕入れがある業種)
  • 減価償却……10万円以上の備品をその年の分だけ経費に(→ 減価償却と少額減価償却資産の特例
  • 家事按分……家賃・光熱費などの事業割合を経費に(→ 家事按分の物差しは3つだけ
  • 未収・未払の計上……12月売上・1月入金なども「その年の売上」

ここまで終えると、損益計算書の「所得金額」が固まります。

Step2〜3:決算書と申告書は「連動」している

決算整理が済んだら、ソフトの「確定申告」メニューへ。多くのソフトは質問に答えていく形式で、

  • 青色申告決算書(損益計算書+貸借対照表)が自動で完成
  • その所得金額が確定申告書に自動転記

されます。事業以外の所得(あれば)や、次の控除を入力します。

Step4:控除を入力する(ここで入れ忘れると損)

集めておいた控除を入力します。社会保険料(国民年金・国保は自分で集計)、生命保険料、iDeCo・小規模企業共済、医療費、ふるさと納税(寄附金控除)など。入れ忘れ防止のチェック視点は所得控除 最終チェックリストにまとめました。控除の入力を飛ばすと税金を払い過ぎるので、いちばん丁寧に。

Step5:e-Taxで提出 → 納税まで

申告書が完成したら提出です。65万円控除を取るならe-Tax(電子申告)で期限内に送るのが現実的です(紙で出した年は55万円)。もうひとつ、仕訳帳と総勘定元帳を「優良な電子帳簿」の要件で電子データのまま保存し、確定申告の期限(3月15日)までに届出書を出す道もあり、こちらなら紙で提出しても65万円です。ただし帳簿の保存要件が細かいので、初めての年はe-Taxのほうが早く済みます。

  1. e-Taxで送信(マイナンバーカード方式 or ID・パスワード方式)
  2. 送信後の受信通知が「提出した証拠」。必ず保管
  3. 納税——所得税は3月15日まで。納付書は自動では届かないので、振替納税・クレカ・コンビニなどを自分で選ぶ

提出方式でつまずいたらe-Taxでマイナンバーが読み取れないとき、納税の方法は確定申告後の税金はいつ・どう払うを参照してください。「提出したら終わり」ではなく「納税・還付まで」がゴールです。

つまずきやすいポイント

  • 決算書だけ作って申告書を作り忘れる……決算書は事業の成績表、申告書が税金の計算書。両方セットで提出
  • 提出したのに納税を忘れる……e-Taxは提出しても自動で引き落とされません(ダイレクト納付等を設定しない限り)
  • 期限ぎりぎりでe-Taxのエラー……マイナンバーカードの暗証番号ロックなどは直前だと詰む。数日前に一度ログインを試す

よくある質問(FAQ)

Q. 会計ソフトを使わず、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」でもできる?
できます。青色申告決算書(損益計算書と貸借対照表)も作成コーナーの中で作れます。ただし、その数字のもとになる複式簿記の帳簿(仕訳帳・総勘定元帳)は自分で用意します。複式簿記で記帳できているなら、作成コーナーから確定申告書と一緒にe-Taxで期限内に送れば65万円控除も取れます。会計ソフトは帳簿から決算書までが自動でつながるぶん、手間が少なくて済みます。

Q. 事業所得のほかにアルバイト(給与)もある年は?
給与の源泉徴収票を用意し、事業所得と合算して申告します。給与から引かれた源泉税は、確定申告で精算(還付になることも)されます。

Q. 提出後に間違いに気づいた。
期限内なら訂正申告、期限後なら修正申告(納め足りない場合)/更正の請求(納め過ぎの場合)で直せます。気づいたら早めに対応を。

Q. どのくらい時間がかかる?
記帳が終わっていれば、決算整理〜提出は慣れれば数時間〜1日です。1年目は調べながらで数日みておくと安心です。翌年からは前年データを引き継げて一気に速くなります。

まとめ

  • 記帳の後は 決算整理 → 決算書 → 申告書 → 控除入力 → 提出 → 納税
  • 決算書と申告書はソフト内で連動。転記し直さない
  • 控除の入力を飛ばさない(払い過ぎ防止)
  • 65万円は期限内提出+e-Taxか優良な電子帳簿のどちらかが必須
  • ゴールは提出ではなく納税(または還付)まで

この記事の主な根拠(出典)

  • 所得税法120条(確定申告)・143〜149条(青色申告)/租税特別措置法25条の2(青色申告特別控除)/電子帳簿保存法8条4項(優良な電子帳簿)
  • 国税庁タックスアンサー No.2020(確定申告)/No.2070(青色申告制度)/No.2072(青色申告特別控除)
  • 国税庁「確定申告書等作成コーナー」「e-Tax」ヘルプ
  • ※会計ソフトのメニュー名称は製品により異なります
  • ※出典の各ページは2026年8月7日に確認しました。制度は改正されることがあります

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65万・55万・10万の分かれ道
入れ忘れ防止 所得控除 最終チェックリスト
e-Taxでマイナンバーカードが読み取れないときの対処
確定申告後の税金はいつ・どう払う?振替納税の申込み期限

この記事の位置づけ

この記事は「7 決算書と申告書を出す」の詳細です。

確定申告は、2種類の書類を作る作業です。コース全体のどこにあたるかは、全体像のページで確認できます。

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